日本食料理人として働き始めて気になったこと

今月、7月1日よりバンコクの日本食レストランで日本食料理人として働き始めて、今まで気にならなかったこともすごく気になるようになってきたことが2つあります。

1つは、日本で働いていると、日本食の材料となるものがどこから手に入るなんかなどは旬の食材以外は気になることがありませんでした。しかしバンコクで働き始めると、旬の食材以外の調味料でさえも、どこで作られてどこで手に入るのかということを気になるようになってきました。
日本食は海外でもメジャーな食べ物となっているのでタイであってもそれは変わらずメジャーです。なので、多くの食材や調味料は日本から輸入されていたり、タイで作られていたりしていて、昔よりも簡単に手に入るようになっているようです。
今でも手に入れるのに難しいとされるのは冷凍しにくい野菜や旬の魚くらいです。ただ種類は多くないのですが、日本と同じようなものが手に入るようになっています。少し値段が高くなってしまいますが、東京の築地から空輸で新鮮な魚介類を仕入れているお店もあるので、常夏のタイに居ながらでも日本と変わらない食生活を送ることが可能となっています。

もう1つ、バンコクで働き始めて気になってきたことは、同じ日本食レストランで出される料理の味です。
働く前は、日本の味を感じれる喜びだけでいっぱいで味に関しては二の次でした。(逆に美味しいと感動することは少なかったように思います。)
しかし、働き始めて食材や調味料に対する苦労がわかるため、限られた調味料や食材で、「こんな味を出せるのか」という感動や「これは味の素だな」というものまでいろいろと感じられるようになってきました。

まだ働き始めて1ヶ月も経っていませんが、結構慣れてきており、それが社長にもバレているようで課題を出されてしまいました。それは秋の味覚フェアと題して9月中旬から日本料理とタイ料理のフュージョン料理を考案することです。どうやらタイの系列店舗より各店1品ずつ創作フュージョン料理を目玉に出したいとのことです。
日本で働いていたのはチェーン展開をするお店だったせいで、新メニューを考案することは本部が行うことでした。私自身、趣味でしか創作料理を作ったことがないので不安でいっぱいですが、その反面楽しみでもあります。

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